自分と写真と光と影と白壁。 | わたしあさ。旅ジャンキー。

自分と写真と光と影と白壁。

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『13injured soldiers』
~死からエスケープした日~

写真家
Timothy Greenfield-Sanders

恵比寿のMA2ギャラリーへ行ってきた。戦場を離脱した十三人を写した、そんな展。
ポートレートの域を簡単に出ている、写真だった。
ギャラリーに陳列されてあった四冊の写真集も全て人物写真。
この時間は誰もいないギャラリーにただ一人、自分だけだった。
そんな空間でこの四冊に魅入ってしまっていた。
半端無く、心地よかった。

最後にこの展の写真集を見た。インタビューだろうか、my storyという見出しで被写体十三人の言葉も書かれていて、幸いにその横には日本語訳の冊子が置いてあった。本当に日本語訳のがあって、ありがたい。
一回読み通したところで、その冊子がどうしても欲しく思い、ここに来れなかった友人のためにもと思い、ギャラリースタッフに聞こうと三階のオフィスへ向かった。

誰も出てこなくて途方にくれ、また来るしかないかと諦めて冊子に没頭していたら肩を叩かれた。
今日はギャラリーがお休みだと言うことを知り、驚いた。
今日は関係者がいないため、冊子の件は木曜に改めて、ということになった。

お礼とお詫びを残し、ギャラリー前の道路へ出た。
すぐ近くのバス停に着いて、振り返る。道理で静寂すぎだったな、と。
ということは、あたいは思いがけない贅沢な時間を頂いたということになる。ギャラリーの鍵があいていたのは自分にとって幸運であった。
木曜が待ち遠しい。